この娘には野生というものがもはや無いようだ。
ファンヒーターの前で、家の中で一番暖かい場所で
お腹を上にして寝そべっている。
なついてくるのはお腹がすいたときくらい。
「なにか食べさせて!」と訴えてくる。
それでも時々僕にすり寄ってきて頭を擦り付けて
くるのだ。
そういうときは抱っこをしてやって機嫌をとっている。
今のところご飯はサイエンスダイエットとシーバデュオの
ミックスである。
健康のことを考えて、サイエンスダイエットにしたいところだが、
食いつきがよくない。
シーバデュオなしては暮らしていけない。
朝一番にこのご飯を混ぜておく。
夕飯時になると、チュールをくれとおねだりしてくる。
チュールをお皿に移してあげると、あっという間に
平らげてしまう。
家猫なので、外には連れ出していない。
出るときは病院に行くときくらいだ。
昼間はよく外を眺めている。
小鳥を見つけると、興味深そうにその動きを追っている。
あと紙袋やダンボールがお気に入りで、よく中に入って
かくれんぼをしたりしている。
クルマで夜家に帰ってくると、窓から顔をのぞかせて
お出迎えしてくれる。
そして家に入って抱っこをすると、喉をゴロゴロ言わせて
甘えるのだ。