季節おりおりの野菜がこちらのスーパーでは並ぶ。 春になれば、山菜の品揃えがすばらしい。
ふきのとう。 わらび。 こごみ。 コシアブラ。 タラの芽!
だいたいは天ぷらでいただく。
地元の人は山で採ってきて食べる人も多い。
スーパーでの値段は旬のものなので割高ではあるが、手軽に買えるのでいい。
また、この辺の食べものに”コーレ”というのがある。 青々とした細長い葉っぱで、どうやって食べるのがいいのかわからないので、まだ食していない。
春先から夏になると、高原野菜が豊富になる。
とくにはらむらではセロリ(こちらではセルリーと呼びます)が有名だ。 この地方の夏場のセロリのシェアは、全国の9割だそうだ。
公民館での寄り合いがあると、必ず地元のおばさんたちがパックにセロリの漬物を持ってきてくれる。 この漬物がすごく美味しい。 パリッとして歯ごたえがあり、適度な塩気があり、セロリの苦味と合う。
スーパーでは一株まるまる売っていたりする。
それから、とうもろこし。 うちの前の畑でいつも作っていて、だいたい収穫が終わる頃に、採れたてをくれる。
朝採りをすぐにゆでたものは、当分がたっぷりあって水々しい。
秋になればきのこの季節。
うちの地区が持っている山に入ってジコボウとかを取ってくる人もいる。
ぼくはスーパーに売っている地物のきのこを買うのが精いっぱいだ。
季節中は、そこかしこで毒キノコの展示会をやっている。 毒のあるもの、ないものが展示されているのだが、素人が見るとどちらも同じように見える。 だから危なっかしくて、山に入って取る気も失せてしまう。
シマウリが出回る季節でもある。 これは漬物にしていただく。 カリカリとした食感がいい。
冬が近づくと、野沢菜が一括りにされて、積んであったりする。 たぶんそれを大きなタルに漬け込んで食べるのだろう。
最近産地直売所が充実してきて、観光客の人も結構立ち寄って、たくさんの野菜を買っていっている。
見慣れない西洋野菜も増えた。 ビーツ、コールラビ、黄色ズッキーニ、ロマネスコ、バターナッツかぼちゃなどなど…
季節とともにいろんな野菜が並ぶ。 そんなところが、むらぐらしの魅力のひとつである。