僕はとても疲れていた。来る日も来る日もなぜ仕事をしてるのか繰り返し考えていた。とある研究所にて与えられたテーマに取り組んでいたのだが、それが本当に実用化されるか、実験している僕本人が首を傾げる事態だったのだ。それでも仕事は結果をまとめて論文にしていけば残る。しかしやりきった感はなかった。
僕がその研究所へ入ったのは、高専の担当教授からの言葉だった。
「君は普通の会社には向いてないので、ここに行きなさい。」
当時からコミュ障だったのだが、なぜか面接を通って入社することができた。
新卒の同期を見ても、周りは院卒だらけ。みんな自分の実験テーマを持って研究している人が多い。工業高校出た人は機械加工とか設備関係でがんばっていた。
その中で僕の立場はどうしても中途半端だった。同じ高専卒の同期はそれなりにモチベーション保っていたから、コミュニケーション能力の差だったのだろう。
いつかは形になると思えばがんばれたのかもしれない。でもその当時の僕には砂上の楼閣に見えた。でもそれ以上がんばっていたら、そこで僕はすでに病んでいたかもしれない。
どこかカラダの中の虫の知らせが囁いたのだと思う。
自分のやった仕事が最終的にお客さんに届いて、喜んでくれたらうれしい。「ものづくり」に携わりたい。そういう思いがこみ上げてきた。
僕がその研究所へ入ったのは、高専の担当教授からの言葉だった。
「君は普通の会社には向いてないので、ここに行きなさい。」
当時からコミュ障だったのだが、なぜか面接を通って入社することができた。
新卒の同期を見ても、周りは院卒だらけ。みんな自分の実験テーマを持って研究している人が多い。工業高校出た人は機械加工とか設備関係でがんばっていた。
その中で僕の立場はどうしても中途半端だった。同じ高専卒の同期はそれなりにモチベーション保っていたから、コミュニケーション能力の差だったのだろう。
いつかは形になると思えばがんばれたのかもしれない。でもその当時の僕には砂上の楼閣に見えた。でもそれ以上がんばっていたら、そこで僕はすでに病んでいたかもしれない。
どこかカラダの中の虫の知らせが囁いたのだと思う。
自分のやった仕事が最終的にお客さんに届いて、喜んでくれたらうれしい。「ものづくり」に携わりたい。そういう思いがこみ上げてきた。